この投稿では、「なんでそんなポジティブに怪我の経験を話せるの!?」と聞かれることが多いので、『なぜポジティブにリハビリと向き合えているのか』・『どんな気持ちで困難を乗り越えていったら良いのか』について書いていきたいと思います!
怪我の多い競技生活
これらは突発的で防げなかった怪我もあれば、自分の準備やケア不足で起きた怪我もあります。
こんな風に多くの怪我をしてきた私ですが、怪我をしたからこそ学べたことが沢山ありました。
怪我をして学んだこと
無理をしないという努力もある
私がこの考えを強く持つきっかけになったのは、高校生のときの脊髄の怪我です。
プレー中に別の選手と接触し『中心性脊髄損傷』という大きな怪我を負いました。怪我をした瞬間には自分で体を動かす事ができず「あ、これからずっと車椅子生活か。」と瞬間的に悟ったのですが、奇跡的に半身麻痺などの大きな障害は残らず競技に復帰する事ができました。

この怪我をするまでは、コートで結果を残し続けることが正解で正義だ!と自分に言い聞かせて、肋骨が折れても、膝が外れても痛み止めやテーピングで何とか誤魔化しながら試合に出続けるのが努力だと間違った認識をしていました。
しかし、競技者として指導者としてこの選択は絶対にしてほしくないと思っています。
人生で最大の怪我を負った私ですが、ここで学んだのは『無理をしない努力』もあるということ。あの時、自分が安心するためだけに体や気持ちの状態を無視してコートに戻っていたら、それが1番怪我を長引かせる悪い結果になっていたと思います。
知識のあるトレーナーさんに出会うことができ、この時期にもう一度自分の体と向き合ったこと。計画されたリハビリメニューの中で最大限にベストを尽くしたこと。結果的にそれが怪我する前よりも良い体の状態とパフォーマンスに繋がり、復帰後には『あのとき怪我をして良かったのかも』と思えるようになりました。

脊髄の怪我とそのリハビリを通して、高校生の私は正しい時期に正しい治療とリハビリを行うことが復帰の1番の近道だという事を身をもって経験することができました。
そして、これは自分自身への強い信頼にもなり、今の私になるための大切な分岐点になったと思っています!今回の1年に及ぶ膝のリハビリでも私がポジティブで居られる大きな理由のひとつです✊
自分の価値はひとつだけじゃない
そしてもうひとつ
学生時代、コートで結果を残し続けることが正解で正義だ!と思っていた私は、怪我をしてコートに立てない期間、学生ならではとも言える強い劣等感や焦りに何度も襲われました。

これまでも試合で結果を残していないと悪い事をしているような罪悪感・存在価値が無くなっていくんじゃないかという怖さ、そんな感情を人一倍強く感じていたと思います。
しかし、リハビリの合間に、自分の分までコートで戦ってくれているチームメイトへサポート・アドバイス・声掛けをする。自分のリハビリを頑張ることで誰かが勇気づけられる、だから私もより頑張ろうとする。
そういう期間を過ごすうちに、「自分がベストだと思える状態じゃなくても、誰かに認めてもらえる」ということに気付けました。
今でもプロとして、コートで結果を残すことが1番の仕事だと思っています。
けれど、それだけでは結果が伴わなかったときに真っ先に自分が潰れてしまいます。
競技者として、自分の結果を追い求めるだけではなくチームや誰かにとって良い風を送り続けられる選手でいること。これは怪我の多い競技人生の中で私が見つけられた大切な存在意義です。
だから、成功していない自分に価値なんてないと思わずに『今の自分だからこそ役に立てることがあるはず』『新しい存在価値を見つけられるチャンス!』と見方を変えてみるのも大切なスキルじゃないかなと私は思っています😌

そして私が1番伝えたかった事は、
『これまで何とかなってきた・何とかしてきた自分をちゃんと信頼してほしい』ということ。
どんな時でも自分を信頼して選んだ選択は絶対に間違っていないと思います!私も何かを選択するとき、必ずこれまでの自分を信頼して決断をしています。
私たちって意外と強いし案外何とかなるものです🫶
最後に
もし何かに挫折しそうだったり、しんどい所から中々抜け出せないなという人は
一度立ち止まって自分以外のものにも目を向けてみる。
頑張るべき時期と内容が決まったら、その時に自分のベストを尽くす。
何とかしてきた自分を信頼する。
この3つを意識してみて欲しいです。
もっとシンプルにより強く進んでいけると思います💪
私なりの『困難と向き合うコツ』いかがでしたか?決して私のやり方だけが正解ではないと思うけれど、これが誰かの役に立ったら嬉しいです!
今回も最後までご覧いただきありがとうございました!!質問や感想も待ってます(^-^)



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